コーヒーなんて飲めねえよ
コーヒー。正直言って嫌いである。苦いからではないが。
ちなみに今回もである調で書こうと思う。
高校生だった頃、テスト勉強に集中できるかと思いコンビニでマウントレーニアを買った。それまであまりコーヒーを飲む機会がなかったので、当然どれがいいとか何が濃いとか分からない。
「とりあえずこれが1番効くんじゃね」
そう思って1番パッケージの茶色が濃いやつを選んだ。
どう間違ってもカフェオレを選ばなかったのは当時やっていたブレンディスティックのCMのお陰である。
(白黒つけないカフェオーレ♪と流れていたやつだ。あれで5:5と知った)逆にそれ以外のコーヒー知識は皆無であった。
正直、カフェインで大した集中は出来なかった。
ただコンビニのコーヒーなど甘いものが多そうだと思い、苦そうな茶色が濃いパッケージを選んだのは当たったな、と思った。
甘かったら30秒で飲み干すに決まっている。勉強のお供に飲むのだからちびちび飲むくらいがちょうどいいのだ。別に不味いとも思わなかった。
ただ、私はこのあと別の意味で当たることとなる。
夕飯を終えたあたりだろうか、突然下腹部が暴れ出したのである。ちなみに私の下腹部はたまに暴れ出すのでこの時は大して気にもとめていなかった。
トイレという安息の地に行き、下腹部をなだめて事なきを得る、はずだったのである。
ただ奴(下腹部)はなだめきれなかったのである。
この後、私は2回も安息の地に駆け込むことになる。もはや安息の地ではなく駆け込み寺である。しかも寺は受け止めてくれこそするものの、アドバイスは無しだ。カフェインが切れるまでは暴走を止めきれない。
しかもカフェインが効果をしめしたのは下腹部だけではなかったのである。
布団に入ってからも目が冴えっ冴えである。脳が全くもってスリープモードにしてくれない。
寝付くのに2時間かかった。
コーヒーを飲んだのは午後4時くらいなのだから、カフェインの効果なんて切れててもいいはずなのに…。
そう思い、私はマウントレーニアを恨むこととなった。
別にコーヒーの味自体は嫌いじゃないのだ。ただ、下腹部&脳とカフェインは友好条約を結べなかったのである。
コーヒーは様々な種類があり、「飲み物」としての顔もかなり広い。世界中に親戚がいるし、歴史も長く沢山品種改良もされている。
ただ、世の中にはコーヒーを楽しめる人間と「嫌いじゃないけど楽しめない」人間がいるのだ。だから私は好きか嫌いかの2択で言ったら嫌い派になってしまう。
バリスタやカフェ店員など、世の中にはコーヒーをメインにした仕事も多い。
「コーヒーの良さを広める」職業があるならいっそのこと「コーヒーを皆が楽しめるものにする」仕事を誰かが頑張ったら業界としての幅も広がるのではないだろうか。
当然濃いやつではなくまずかカフェラテから始めたらこんな事にもならなかったのではあろうが、どちらにしろカフェイン効果弱めの濃いやつが出たらいいのにと思う。